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「趣味?、そうだなぁ、最近は寒いから、妹と鬼ごっこすることかな」
(大分お久し振りな更新。そして大分今更なやったら長い小話。
クリスマスイベントの時に書き始めて気付けば放置していたブツです←
記事整理してたら出て来て8割書きあがってたから今更書き上げてみた。超季節外れ(笑)
砂原兄妹はアクティブかつアグレッシブ。巻き込まれるのが水樹と火野。ご愁傷様。
森山は書き始め当時まだ作ってなかったからいません。ひたすらどうでもいい話です。
暇潰し程度に追記よりどぞー!)
「ねぇ空鳴くん」
「……何。つかくん付けるな気色悪ィ」
「俺って性格が悪いだろうか」
「今更な事を言わないで頂きたいね」
空鳴が何の間も入れずに返事を入れてくるのはかなり珍しい。俺はその珍しさを知っているからこそ、空鳴の言葉は事実なのだとすんなり受け入れる事が出来た。まあ、自覚していた事だから、再確認といった方が正しいのかもしれないけれど。ここで相手が呼雪だったらぶん殴ってると思うんだけど、空鳴はもう今にも折れます!って感じだから余り少し気が引ける。うーん、痩身って細身よりも絶対得してる。っていうかもっと太るべきだよ。このままだと、骨と肉が一体化するのも時間の問題なんじゃない?なーんて。勝手に押しかけてるから余計な事は言わないでおくよ。俺だって我が身が可愛いからね。
「そっか、参考になったよ」
―――
いきなりそんな質問が飛んでくるって誰が思うだろうか。ユイの性格が悪いなんて今に始まった事じゃない。かれこれかなり幼い頃から知っている間柄だけど、ユイの性格の悪さを上げたら両手どころかまず時間が足りない。人をからかったり、弄んだり、自己中だったり、我侭だし気分屋だし、自分勝手だし、音楽中毒だし。まぁ最後は良いか。…でも本当に数えだしたらキリがない。表面だけ見たら無駄にツラが良いからもあってか好青年だとか抜かす奴もいる。だけど実際の振る舞いはワールドイズマインって言わんばかりだ。そんな事言って許されるのはツインテールの電脳歌姫ぐらいだってことをそろそろ知った方が良い。
「何か酷い事考えてるだろ」
「……事実を並べていただけだ」
「ほぉ。なら賞賛の嵐だったかな?、悪いね、邪魔して」
ああムカつく。うぜぇ。しれっと笑顔でそういう事を言う辺りが性格悪ィってんだよコノヤロウ。というか何でコイツは此処にいるんだ。普段は寝てばっかりの癖に、なんだ今日今この時ばかりはそんな目ぱっちりなんだよ。睫毛長いな女かてめェは。どうして世の中、何も考えなかったり何も気にしない奴ばかりが外見が宜しくなるんだ、と叫んでいたネットの友人を思い出す。その時は果てしなくどうでも良かったが、今ばかりは賛同しておこう。
「……つーか何しに来た」
「ん?、あぁ、避難しに来たんだ」
「………は?」
―――
……困ったなぁ。
「どーかな!どーかなどーかなっ、エミちゃん!」
「あー…、うん、とっても似合うと思うよ」
「ほんと!」
これは本心。(私から見れば)大分小ぶりに見える身体にぴったりと合う、ユキちゃんの性格を反映したようなオレンジ色のドレス。それがどういう名前のタイプなのかは私には分からないけど、ちょっと背伸びしているようにも感じる形状を色がカバーしてて、似合っていると思う。ファッションとかよく分からない私でもそれぐらい分かる。
「えへへっ、ついさっき届いたばっかりなんだけどねっ」
「一度は試着しなくちゃいけないもんね。着心地はどう?」
「うんっ、動き回ってたら丁度良い感じ!」
「……そっか、」
ちょっと返事に困っちゃったけど、本人が楽しそうだから良いかな。というかユキちゃん、その格好で3階まで来たのかな。その割になんだか、いっぱい動いて来ました!って感じがするんだけど。此処にくる前にどこかに寄って来たのかな?そう色々思った答えは、すぐにユキちゃん自身の口から聞く事ができた。そう、困ったのはここから。
「ユイちゃんの所に行ってから来たんだけどねっ、あのユイちゃんが褒めてくれたんだよ!」
「…え、ユイくんが?」
思わず失礼な反応をしちゃったけど、ユキちゃんは“そーなのー!”って気に留めない。この2人を見ていると、兄妹のあり方を考えさせられる。高校に入ってこの2人をよくセットで見かけて和む度に、その話している内容で硬直してしまいそうになる事には、もう慣れた。
「ユイちゃんがね、“馬子にも衣装だね”って!」
「………え、」
「それも意地悪な笑顔じゃなくて、あの無駄に良い顔を全面に活かしたよーな笑顔で!」
……困った。本当に困った。この口ぶりじゃ多分…、いや絶対、ユキちゃんは“馬子にも衣装”って言葉を知らない。そしてその事を、ユイくんは知ってるんだと思う。どうして教えてあげないの、って思ったけど、ユイくんの性格でそれを素直に教える訳がないってすぐに思い直す。っていうかユキちゃん凄いな、ユイくんの笑顔の種類とか分かるんだ。私は鈍くさいっていうのもあるけど、ユイくんのポーカーフェイスには敵わない。全部爽やかな笑顔に見えてしまう。ああでも本当にどうしよう。ユキちゃん確実に勘違いしている!やっぱりきちんと教えてあげた方が良いのかな、いやでも知らぬが仏とも言うし、でもユキちゃんの国語力の向上を目指すなら、というかこれからの事を考えてあげると…!
「で、ねえねえエミちゃん!」
「っな、なに?」
「“馬子にも衣装”って何?」
「!?」
―――
あれ、エミちゃんってば何だか困ってる?僕ってそんな難しい事聞いちゃったのかな。うーん、聞かない方が良かった?でもでもっ、ユイちゃんには“笑風にでも聞くと良いよ”って言われたから、やっぱりエミちゃんは知ってるんだよね。じ、実は賞賛の言葉の更に上っていうか、凄い褒めてるって意味だったりして!だから恥ずかしくてユイちゃんってばこんな遠まわしな言い方をしたのかな!もうっ、ユイちゃんってば恥ずかしがり屋さんだ!
実家から衣装が送られてきたのはついさっきの話。そう、ちょうどクリスマスパーティーまで何日くらいかなーってカレンダーと睨めっこしていた真っ最中。本当にナイスタイミング!ママが選んでくれたっていうドレスはとっても可愛くて、というか着方がよく分かんなくてすぐにユイちゃんの部屋に駆け込んだ。当たり前かもしれないけど、ユイちゃんの部屋にも今さっき届きましたーて言わんばかりの、衣装が入っているだろう大きめの配達物があって、僕と違って未開封。着ないの?って聞いたらもう着方とか分かってるから、って。まぁ男の人はスーツみたいな感じなのが普通だしね。僕は女の子でよかった!だって可愛いのいっぱい有るし!…って男の人は可愛さとかどうでも良いのか。そんなこんなでユイちゃんの力を借りてドレスを試着。ダンスの発表会とかで色んな衣装を着た事はあったけど、ドレスなんて着るのは初めてで思わずテンション上がっちゃう!
どんどんと膨れ上がっていくパーティーへの期待を馳せていた頃、ずっと悩むように俯いていたエミちゃんがばっと勢い良く顔をあげた。おっ、意味思い出したのかな?何となく視線が泳いでいる気がするけど、そんなちっちゃいこと気にする程僕は狭い人間じゃないからね!
「えっと、馬子にも衣装っていうのは…、」
「のは?のはっ?」
とある休日
(~~~~~~ッッッ!!ユぅううううイぃぃいいいいちゃんめぇぇぇぇえええええ!!!!)
(ちょ、え!?ユキちゃんドレスで走ったら危な…くないか、あの子の場合…、)
(あ、なんかやな予感する。またね空鳴、次会う時は10キロぐらい太っててくれると殴れて助かるな)
(……テッメェ、…って人の部屋の窓から飛び降りんじゃねぇよ2階だぞ複雑骨折しやがれ)
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