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(水樹の過去話。プロフにちらっと書いてある“色々思うことがあっただけ”の“思うこと”について。
水樹の小学生時代の話です。流石に2回目消えた時は折れそうになりましたが何とか書けた←
語り部は水樹の小学校からの腐れ縁かつ現クラスメイトの谷口くん。
水樹が認めている数少ない友人の筆頭。今の水樹が完全なヒキニートではないのは谷口のお陰。
今でも外に出たくないだの喚いているけど何だかんだ頑張っているのは周りに恵まれているからです。
なんだか異常に長くなってしまった上にもうよく分からん話です。タイトルに絶望とは書いていますが、
この話は序章に過ぎず、この話に始まり中学3年間で小さな絶望を積み重ねて今の水樹になります。
僕の表現力や日本語力が低すぎるせいで読みにくい上に分かりにくい話です。申し訳ない…!
オチが迷子になったせいでかなり強引にぶった切ってます。谷口くんは相当良い奴なんですが、
残念ながらガチモブ君なので草谷のような本キャラ昇格は絶対にありえません\(^o^)/←
暇潰し程度に追記よりどぞー!><
BGM/e-scape<あ/な/兄>)
どもども、初めまして。オレは谷口。鴻上高校3-Dに在籍中の、今をときめく高校生男子だ。突然だが、これからオレの友達についての昔話をしようと思う。我ながら国語は苦手だからちょっと苦しい所もあるかもしれないけど勘弁な。
友達の名前は水樹空鳴。小学生から続く腐れ縁だ。これからする水樹との昔話は小学5,6年生頃の話なんだが、小学生の頃の水樹は、今の水樹を知ってる奴にとっては到底ありえないような人間だった。まず明るい。明るくてサバサバしてて、スポーツ大好きで人当たりも良くて、と今の水樹とは全く真逆ともいえる奴だった。同い年の姉ちゃんがいるからか、小学生特有の女子への反発なんてものも全然しなかったし、いつも笑ってるような奴だった。それに今のもっさ苦しい長ったるい前髪なんかも無い短髪で、夏でも外でも休み時間になる度にボール持って校庭で遊ぶ奴だったんだ。みんなを引っ張っていくカリスマ性のようなものもあった。おまけにその頃からもう大人顔負けのパソコンの扱いをしてたんだから、正に非の打ち所が見当たらない凄い奴だったのかもしれない。
小学生の頃の色恋沙汰といえば、足が速い奴やら女にちょっと優しい奴って結構簡単にモテる時代だろう。それなりに見た目も良かった上に運動神経も良くて人当たりも良い水樹は、それなりに女子に人気があったように思う。少なくともバレンタインには稚拙な手作りチョコを貰ってた。
そんな水樹とオレが同じクラスになったのは小学5年生の時のクラス替え。オレもスポーツは大好きだったし、水樹とは結構簡単に打ち解けて仲良くなって、一緒にいる時間が1番長い相手だった。で、その頃のオレに限らず、オレと水樹がいたクラスは第一思春期とでも云うのか何なのか恋バナが流行っていた。そんでもってオレもその流行に呑まれている1人だった。というか寧ろ、呑まれていないのは水樹1人だったんじゃないだろうか。そんな水樹の色恋沙汰がオレは気になってしょうがなくって、ある日の下校中オレは問いかけた。
「なーなー、くーめい、おまえ、好きなやつとかいねーの!」
「え、あ、はあ!?」
「あっ、あー!くーめい顔まっかじゃん!いるんだろ!」
「ばっなっ、うるせぇよタニ!」
その時の水樹はそりゃ真っ赤なで、多分普段恋バナなんてしないような奴だから慣れてなかったんだろうな。そんな水樹がオレは新鮮で新鮮で、頑なに言おうとしない想い人の名をオレは何とか説き伏せて聞き出した。あの時のオレの労力は今になると凄いくだらない気がする。で、その肝心の想い人の名前なんだが…正直に言うと忘れてしまった。申し訳ない。とりあえず応急処置としてAとしておく。
「へー!くーめいはAが好きなのか!」
「おまっ、タニ!声が大きいよ!絶対絶対、秘密だからな!」
「わかってるって!むしろおーえんするからっ、オレ!」
「う、うん…、ありがとう」
この時の照れたようなはにかみをオレは忘れたことはない。というより、今の水樹が悪態ついたりする度に思い出している。“昔はあんなに可愛かったのに!”と恨み染みた思いを抱きながらな!!
でも、その時のオレも水樹も当たり前だけど知ることが無かった。水樹に変化が起きたのは、この話をして半月もしなかった頃だったと思う。
□□□
水樹が学校に来なくなった。担任はずっと体調不良だって言ってたけど、その頃の水樹は健康体そのものだったから、風邪を引いても3日足らずで治して学校に出て来るような奴だった。だからどうしても担任の話が信じられなくて、でもその頃のオレら世代といったら小学生で携帯なんか持っていなくて。ぐるぐる悩むのも面倒になってオレはある日の放課後、水樹の家へと突撃しに行った。
インターホンを鳴らすと、何度も遊びに行っているお陰ですっかり仲良くなった水樹の母親がドアを開けてくれた。
「あら、タニくん!」
「こんちはっ、えっとその、くーめい、いますか?オレおみまいに来たんです!」
「まぁ、くーちゃんの?……そうねぇ、タニくんなら、大丈夫かな」
「……?」
「さぁ、上がって上がって!あとでお茶とお菓子持って行くわね」
「あ、ありがとーございますっ」
オレはすっかり覚えた水樹の部屋へ向かった。“くーめい”ってルームプレートがかかった扉の前、なんとなく緊張しちゃって深呼吸をしてから、ノックもしないで部屋の扉を開けた。そして視界に入った光景にオレは絶句した。
「……、くーめい…?」
「――、…タニ?、…なんで」
窓もカーテンも閉めきって、なのに電気も付けていない薄暗い部屋。唯一光を発しているのは部屋の隅にあるノートパソコンの画面。それに当てられている水樹の顔は酷くやつれているように見えた。オレは慌てて水樹に駆け寄ってはノートパソコンから引き離した。
「ちょっ、くーめい!おまえ体調悪いんじゃねーの!ねてなきゃダメだろ!」
「っ!、はなせ!」
「は!?」
「…あ、…っ、ごめん、」
喧嘩は何回もしたことがあった。でも散々お互いに言いたいこと言い合うと、自然にごめんって言葉が出て来てすぐに仲直りができる。それがオレと水樹の喧嘩だった。だからこそ、今回みたいなはっきりとした“拒絶”は初めてで、オレは思わず呆然とした。そんなオレに気付いた水樹もハッと我に返ったみたいになって、つられたように呆けた表情で謝ってきた。そこから流れる沈黙。水樹との間にこんな重たい空気が流れるのなんて初めてで、オレはどうしていいか分からなくなって黙りこくる。水樹も同じみたいで、暫く黙りこくってた。
どうしようどうしよう。こんな時って一体どうすればいいんだろう。でもよく考えたら、オレは水樹の事情を何も知らない。何も知らなければ口論だって出来はしないのだ。オレは小学生のまだ稚拙な働きをフル回転させた結果、単純に“まずは話を聞く”というところに落ち着いた。そして息を飲み込み、意を決してから口を開いた。
「えっと、…その、くーめい」
「――…」
「話、聞く、から、さ」
「………、」
「っ、つーかっ!言ってくんなきゃオレもわかんねーしっ!」
落ち着こうとした頭がすぐに煮えてしまったのはまだ未熟な小学生だったからだということでお願いしたい。ただここで思ったのはやっぱり水樹は当時の小学生としては大人びていたということだ。熱したオレの言葉を聞いて一瞬傷ついたような顔をしたけど、すぐにそれを俯かせてぽつりぽつりと話し始めてくれた。
水樹が話してくれた内容は、最後に水樹が学校に来た1週間前、そしてその前日の出来事だった。
8日前、水樹は学校に宿題を忘れたから一旦は家に帰ってから自転車で学校に戻った。まぁその帰り道にはオレもいたから気遣ってくれたんだと思う。もし帰り道で忘れたなんて言われたらきっとオレは強引にでも付いていっていたから。おっと余計だったな。続きだ。学校に戻った水樹は教室の鍵を貰いに職員室に直行したらしい。だが担任から返って来たのは“まだ日直が持ってこない”なんて返事。帰りのHRが終わって結構な時間が経っていたから担任も様子を見に行こうとした所を水樹は制して、ちょうど忘れ物を取りに行くから様子も見てくると出たらしい。改めて今じゃ見る影もない行動力だ。そして教室に入った瞬間、水樹は絶句したという。
教室の隅っこで、その日の日直だった1人の女の子を複数の女子が囲んでは罵詈雑言吐いていたらしい。黒板は最後の授業のままで、しかしどこにも黒板消しが見つからなかったから隠されたのではないか。そんな風にも言っていた。まぁ要するに、いじめが目の前で繰り広げられていたわけだ。そしてその日直というのが―水樹が淡い想いを寄せていたAだった。更に驚くことに、そのいじめていた側の人間は普段Aとよく一緒にいる子達だった。
そんな現場を見ても尚、水樹は大人だった。自分1人じゃこの場をどうにか出来ないとすぐに判断すると、すぐに職員室に戻って先生を強引に呼び出した。女子達は馬鹿なことに、水樹がいなくなったのは逃げ出したのだと勘違いしてまたAに対して罵詈雑言を投げ掛けていたらしい。しかし途中で教師が割って入ったことで、事は解決に進むことになる。殊更運が良いといえるのは、オレ達の担任が若いながらも優秀で教育に熱心な人間だったことだろう。
―とまぁ、本来なら水樹もここで一安心となるはずなのだが、そうはならなかった。水樹は教師にお説教されているいじめ側の女子を横目に忘れた宿題をカバンに突っ込んでいる途中からずっともやもやとしていたらしい。そのもやもやは次の日になっても抜けず、むしろ助長させていた。それにトドメを刺したのが、Aからのお礼の一言だったらしい。
「―すごくアホらしくなった。人間ってちっぽけだなって思ったんだ。一方通行って…みじめだな、って、思ったんだ」
詳しい説明を一切省いた水樹が、どんなことを思ってこんなことをいったのかはオレには分からない。今でもよく分かっていないんだ、小学生といったら尚更だろ。
話してくれている間、ただでさえ暗い部屋でずっと水樹は俯いていたからどんな表情をしていたのかは分からない。泣いてはいなかったと思う。でも声はひどく震えていた。何かに縋りたがっているかのようにズボンをギュッと握り締めて痛々しかった。その時は痛々しいなんて表現は知らないから、多分オレは“可哀想”って思ったような記憶がある。だからこそオレは何て声をかけたらいいのか分からなくて、自分から聞いておいて情けない気持ちになった。
「…ごめん、帰ってくれないかな」
「っ、くーめい、」
「…明日は、ちゃんと行くから。だから、…お願いだから」
何かを押し殺すように言われたその一言がオレにはひどく重くて、何も言えずに水樹の部屋を出た。水樹の部屋にいたのは10分も満たなかったと思う。しばらくはワケが分からなくて立ち尽くしていたけど、水樹が軽快にキーボードを叩く音を聞いてやるせない気持ちになったオレは、途中で2人分の飲み物とお菓子をおぼんに乗せた水樹ママとすれ違いながらも勢い良く水樹の家を飛び出した。2回目だけど―何も声をかけられなかった自分が、情けなかった。水樹の家から自分の家に向かって5分ぐらい走ったところで、オレは思いもよらない人物と会った。
「……たにぐち、くん?」
「――っ!」
水樹の同い年の姉―詠海だった。これも今の詠海を知っている人物にとっては嘘のような話だが、今でこそ不遜な態度でゴーイングマイウェイな詠海も、小学生の頃は気弱で大人しい少女だった。オレは水樹とは仲が良かったけど、クラスも違う詠海とはせいぜい顔見知り程度で。声をかけられて思わず息を呑んだ。
「……いま、私たちの家からきた、よね?」
「……、」
「くぅに、会いに行ってくれたんだよね?」
「……っ、」
「―ありがとう。くぅもきっと、嬉しかったはずだよ」
水樹と重なる笑顔が切なかった。
□□□
次の日。きちんと水樹は学校に出て来てくれた。さも1週間本当に体調を崩していただけに見えるような、いつもと変わらない明るい振る舞いだった。それでも、水樹は休むことが圧倒的に増えた。オレは見かねた度に水樹の家に突撃して、ぽつぽつとお喋りすると次の日には出て来てくれた。卒業するまでそれは何回も何回も繰り返された。きっと中学でもこうなってしまうのかな、って思ったけど、まさかの事態が起きてそれは為されなかった。
オレが両親の仕事の都合で引っ越すことになったのだ。最低でも5年と言われた。少しは抵抗したんだけど、まだ義務教育すら終えていないオレの意見が通る筈もなく。本当に急だったそれは、引っ越してからやっと手紙で水樹に報告することができた。水樹はパソコンを持っていたけど、オレはそもそもパソコン自体を扱えなかったし、携帯もまだ持っていなかったから、やり取りは電話か手紙だった。しかし中1の夏休みに入る前には、水樹からの返事は来なくなった。
□□□
そして15歳。中学を卒業したオレは、なんとか親を説得して鴻上高校に入学した。理由は色々ある。もちろん水樹のこともかなり上位に食い込んでいたけど、何より慣れた地元に帰りたいという思いが1番強かったかもしれない。そもそも、小学校を卒業した時点でかなり周囲との価値観に大きな違いが出ていた水樹がまさか全寮制の学校に入るとは思えなかったから、学校生活に慣れたら水樹の家に突撃しようと思っていた…が。その必要は入学式が始まる手前で無いことを知ることになる。
正直この時点で、既に水樹はもう今の水樹とそう違いはなかった。強いていうなら今よりはもう少しヒキニート志向は弱かった、…かもしれない?って感じだ。身体は弱弱しそうだわ前髪は鬱陶しいぐらい長いわで、正直名簿で偶々水樹の名前を見つけた時に疑ったほどだ。しかしどうにか驚きを引っ込めて特攻しかけて、今みたいな世話を焼く焼かれるの立場を即築き上げたオレを誰か褒めて欲しい。
「――ってわけで褒めて!詠海ちゃん!!」
「はあ?バカなこと言わないでよね、そもそもくぅが1番面倒になったのは中学の頃よ。アンタいなかったじゃないバカ!」
「いやそれは本当にごめんなさいいいいいいい!!!オレもなんか謎な罪悪感あるからこーやって2年も今の空鳴の世話焼いてんじゃん!今年見事3年目!」
「は?何?もしかしてアンタ今仕方なく義務感みたいな感じでくぅの友達やってんの?ならいらないから!冗談じゃないわ!」
「ちーがーうーってえええええ!!」
「……何してんだお前ら」
「空鳴!ちょっとお前からも言ってやって!オレらの友情は永遠だと!」
「死ねよ」
「ひっでえ!」
「くぅ、アンタも友達はちゃぁー…っんと選びなさい!ダメよコイツ!」
「ダメなことは知ってる」
「うぉお……、空鳴が続けて即答とかクリティカルヒットなんですけど……ッ!」
「あとママとパパには定期的に連絡いれること!エミに迷惑かけないこと!じゃあねヒキニート!」
「……うぜぇ」
「何!?」
「…なんでもねぇよさっさと行け」
「……空鳴ィ」
「―ンだよ」
「…ずっと友達?」
「知るかボケ」
「ひっでえ!」
「………まぁ、感謝は、…していなくもない」
とある男子の苦労話。
(ところでさー、空鳴?)
(……今度は何だよ)
(オレ、きみのお姉さんが好きなんだが、)
(――――……はあああ?)
(どーすれば落とせっかな?何か攻略法知らね?)
(…ちょっと待て、色々ちょっと待て認めねぇ)
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