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(某高校より砂原兄妹。呼雪目線。
呼雪の一大決心。…って訳じゃないけど、これからの切欠になるであろう話。
オチが迷子になりかけたんでぶった切り感が半端無いですごめんなさい><
何だかんだで、呼雪の初めての恋心を支えるのは地結なんだと思います。
この話と1個前の話だけ読むと地結がめっちゃ良いお兄ちゃんに見えなくもないけど、
実際全く良いお兄ちゃんじゃないです。今回だけだと思います(爆)レアですレア←
呼雪が早く悠紗ちゃんをユーちゃん(呼雪なりの姉への敬称)って呼びたいように、
地結も早く禊荻くんをからかって
というか砂原と付き合う=水樹と親戚=火野と親戚って事ですか。何か申し訳ないでs(爆)
今、砂原の血と全く関係ないサブ作ろうと思ってるんだけど凄い面倒な野郎になりそうで、
絶対需要ないよこんなキャラな勢いなのでかなり迷ってて躊躇ってるとか漏らしたり←)
「呼雪。やっぱりさ、世の中ギブアンドテイクって大事だと思うんだよね」
ユイちゃんは、偶にいきなり難しい事を突き詰めてくる。
―――
地獄って書いてテストと読む、そんな期末テストが終わって12月も半ばに差し掛かる頃。今回は凄いがんばった。僕は本当にがんばった。だから追試がなしっていう奇跡!思わずはしゃいじゃっていた時にクラスの友達から投げ掛けられた“クリスマスパーティー”っていう言葉。地獄に追われていたせいでスッ、ポー………ン!と抜け落ちていた!って事で、次の休日に、プレゼント交換のプレゼントを買いに行く事になって。ソレは要するに、山を下りるのと同じことで。何故か僕はいつも、山に下りる時はユイちゃんに声をかけるようにって言われていた。誰にって、ユイちゃんに。
「―――ってことでユイちゃん!街に行くんだけど、今回は何かお使いある?」
ここだけのお話!ユイちゃんにはそりゃーぁもう大きな弱点がある。まぁ本人も認めてるし、言っても怒られる訳ではないんだけど。ユイちゃんは言葉通り屍になるんじゃないかって心配になるくらいに乗り物酔いが酷い。車はもちろん、バス、新幹線、電車に飛行機。ありとあらゆる乗り物に対して顔が真っ青になる。でも、どうしても乗り物に乗らなきゃいけない時――、例えば修学旅行の移動中とかは、大体寝てる。ただでさえぴーすか寝てるのに、本当によく寝るよね!そんな弱点もあって、バスがないと下りられない学校からユイちゃんは滅多に出ない。
「あー…お煎餅詰め合わせとか」
「はいはーい!」
おせんべいの詰め合わせ。ユイちゃんってば偶に味覚が大人っぽいというかおじさん臭いっていうか。前に理由を聞いたらお腹にたまるから好きなんだって。確かに、おせんべいってお米だもんね!…そうだ、ユイちゃんは全然街に下りないけど、今回のプレゼント交換の為のプレゼントは一体どうするつもりなんだろう。まさか不参加?いやいや、いくらユイちゃんでもそこまで協調性がないわけじゃないって僕は信じてる!
「ねぇユイちゃん、ユイちゃんはプレゼント、どーしたの?」
「んー?、秘密」
「なんで!」
「折角のプレゼント交換なのに、言ったらつまらないだろ」
ああそっか。僕はすんなり納得。ちょっとニヤニヤと意地悪な笑い方をしていたのは気になったんだけど、いちいち突き詰めていたらキリがないのを年齢=兄妹暦の僕は分かっているつもり。でも本当、どうやって準備したんだろう。パソコン通販とかかな?そんな感じでうんうん考えていると、何かを思い出したようにユイちゃんは回転イスを足で蹴っては僕と向き合う。僕は立ってて、ユイちゃんは座ってるからいつもと目線が逆なのがちょっと面白かったり。
「ねぇ呼雪、お前、個人的なプレゼントは準備しないの?」
「こじんてき?」
「交換とかとは別の、お前が自分で用意するプレゼント、ってことだよ」
きょとん、ぽかーん。すっかりその考えが抜け落ちていた!そうだよそうだよ、クリスマスプレゼントって交換だけじゃないんだった!ってことを今思い出した。でもどうしよう、どうしよう!別に絶対にあげなきゃって訳じゃないし交換用のを買うんだからって考えもあるし、でも実際誰かにあげてみたいっていうのもあるし、一気に頭の中がぐちゃぐちゃ。
「クリスマスって言ったら年の瀬も近いしね、世話になった人にでもあげたら良いんじゃない?」
「お世話になった人…、」
「ああ、でも世話になった人なんてお前には五万といるか」
「ゆっ、ユイちゃんに言われたくない!」
本当は図星だったんだけど、慌てて言い返してみるとユイちゃんはくすくすって楽しそうに笑う。むぅ、いつか絶対にユイちゃんを口で負かしてみせる!そう意気込んでみる反面、やっぱり頭からはプレゼントの事が離れない。お世話になった人。本当、そんな人はたくさんいる。それに感謝してもプレゼント1つじゃ感謝しきれないくらい。悩んでます!っていうのがバレバレだったみたいな僕の顔を見たユイちゃんが、1つ息を吐いて僕に言う。
「お前は単細胞なんだから、あんまり難しく考えなくて良いんだよ」
「たっ……!?」
「お前が1番プレゼントをあげたくて、1番プレゼントを貰いたいって思う人にあげれば良い」
んじゃお使いよろしくね、なんて眼鏡をかけながら言うユイちゃんを見て意地悪だと思った。そのままくるんと椅子を回してパソコンと睨めっこを始めた横顔を見ながら、頭の中で何度も何度もユイちゃんの言葉を思い出す。1番プレゼントをあげたい人。1番プレゼントを貰いたい人。その時無意識に浮かんだ姿が1つ。
ぼんっ!
「……ちょっと、何か今凄い音が聞こえた気が…、ねぇ、呼雪」
「う、ああ!?な、何かなユイちゃん!?」
「顔真っ赤だけど」
「うん!?いやっ、多分っそれは部屋が暖房付け過ぎで暑いからじゃないかなぁなーんて!」
何何何!何これ!たった1人思い浮かんだだけだっていうのに、何でこんな顔が熱いの!じたばたじたばた、わけが分かんなくなっちゃったから思わずユイちゃんのベッドにダイブ!やるなっていつも言われるけど、この時ばかりはしょーがない!勝手に足がばたばたって止まらない。一度浮かんだ姿が離れない。初めての感覚にどうすれば良いのか心はぐしゃぐしゃ。思いっきりユイちゃんの枕に頭を埋める。普段なら止めろって蹴られるのに何故だか今回は何も言われない。一瞬不信に感じたけど、今顔を上げれるような心境でもないから埋めっ放しにしておく。だから僕はユイちゃんの顔にも、呟いた事にも全然気付かなかったんだ。
(この分だと6:4…、いや、6.5:3.5、ってところか)
この時から次の休日までずっと、僕はこの事でぐるぐると悩んでしまうのは、言わなくても分かる事だった。
変わりつつある 相対比率
(いつになったら自覚するんだか、)
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