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ゆめを見るユメを視る

某掲示板サイトでの我が家の阿呆共のどーでもいいお話。

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つないだてのひら

  
       からすといっしょに   
                                                                  かえりましょ



 (学パロ設定、の、約10年前← サファイアが中学3年生の15歳で、ルビーが9歳の小学3年生。
  簡単な設定としては普通の兄妹です。血繋がっちゃってます。てへ☆そんでもって孤児。
  普通に考えてありえない事が起こってます。二人暮らしとかね。でも良いんだ妄想創作だから!
     更に舞台のモデルは日本です。他国の学校システムなんか分かりません!←
  いや、実はね、ちゃんと練ってるんですよ設定色々と。もちろんスウィンさんの事とかも← 
  でも僕の中で学パロは平和というか、裏のアレコレが全く無いから割と平穏で普通な感じです。
  需要とか色々奇跡的に増えたら多分設定載せます。誰か設定共有して一緒にやりませんk(爆)

  これ2ヶ月ぐらい前に書いて放置したので真冬設定です← 後なんかいつにも増してごちゃごちゃ。
  そんでもってどんなオチにしようとしたのか綺麗に忘れてしまったんでぶった切り感満載です(爆)


「んじゃサファ、また明日なー!」
「おーう」

適当に友達と別れて校門へ。
今日は部活も無いから背中に竹刀の重みも無くて実に身が軽い思いだ。

さて、今日の飯は何にするかね。家は妹のルビーと二人暮らし。両親はルビーがチビの時にぽっくり。
俺はその時にはもう小学生の3年生?4年生ぐらいか?まぁそのぐらいの時。
最初はばーちゃんの家にいたんだけど、ばーちゃんも寿命で2,3年前にこれまたぽっくり。
親父にもお袋にも兄弟がいなかったから、叔父とか叔母の存在は無くて、でも遺産を狙って声をかけてくる親戚は結構いて。漫画かっつー話。
全然知らない親戚の家をたらい回しにされるくらいなら、と親とばーちゃんの遺産を元に多少親戚から援助金を貰いつつ、借りてるアパートの大家さんやお隣さんの優しさもあって何とかやっている。
まあやっぱ、多少不自由っつーか面倒っつーか。そういう部分も有るっちゃ有るけど、今の所は大丈夫。
2日に1回ぐらいは、俺の担任やルビの担任が様子見に来たりするし。たまぁに寂しそうな時は、友達の家に泊まりに行かせたりしてるし。
要領が良いルビーは簡単な家事ならすぐ覚えて、料理もちょっとずつ出来るようになってる。これなら絶対に良い嫁さんになれるな!

そういえば駅前のスーパーのタイムセールが17時からあったような。
よし、まだ間に合う。普段の買い物はルビーに任せてるけど、今日は部活無しって事で俺が当番。
ルビーにタイムセールの勢いの中に放ったら怪我しちまう!って事で普段は普通の時間に買いに行くように言ってあるけど、折角俺が買いに行くんだから偶には安く野菜を買って溜めておきたいと思っていた所。よし、ナイスタイミング!

なんてちょっと浮かれ気分で校門を潜れば、すぐに視界に入った赤いピカピカのランドセル。
もこもこの黒いダッフルコートに、肩に付くぐらいの髪、そしてそれ以上に目立つ赤みの帯びた目。
これはどっからどうみても、

「ルビ!?おめェなんで此処にいんの!?」
「……うるさいです、にいさん」

何時もと変わらない仏頂面を浮かべながら、うんざりと言いたげな視線を俺にぶつけてきやがった。
これが小3のする目だろうか。我が妹ながら末恐ろしい。まぁ俺は慣れたけど、傍から見れば吃驚だろ。
しかし素直に思う。何で此処に?俺もルビーも同じ私立学校、更にエスカレーター式の学校にいるけど、
初等部と中等部じゃ校舎が違って、そんなに離れていないけど簡単に来れる程近くもない。俺の歩幅でさえ20分以上は歩く。おまけにこんなクソ寒い中で。

「今日は俺が買い物するから、先帰って家で待ってろって」

そう言えば、何か言いたそうに、でもむすっとまだぽよぽよの頬が少しだけ膨れた。そして反れる視線。
わしゃわしゃとかき混ぜるように頭を撫でれば、サラサラとした艶の中にひんやりとした感触。つっめた!
でもそのお陰で言ってからふと気付いた。一瞬それは自惚れすぎだと思ったけど、いやでも、これは、

「…なぁルビ。もしかして待っててくれたのか?」

恐る恐るそう続けて問いかけてみれば、ぴくん!と震えた小さい肩。
それから少し躊躇ったように口をもごもごとさせた後、ゆっくり、そして大きくコクンと1回頷いた。

「……1人で待つのは、やです」

正直に言おう。俺はかなり驚いていた。つか固まってた。
ルビーは俺よりも真面目で良い子でしっかりしてて、少し年齢不相応に大人な所すらあったもんだから。
こんな年相応の幼さを見せるルビーを見るのはかなり久々だった。特に、親父とお袋が死んでからは。
漫画とかで有る展開みたいだけど。ルビーが俺を気遣って普段不満を言わないのは知ってたけど。
素直に甘えてくれた事が俺にはとても嬉しかった。

「……にいさん?」

ルビーの問いかけでハッと我に返った俺の視界に飛び込んできたのは不安そうに揺れるルビーの目。
いけないいけない、きっと我侭を言ってしまったと後悔させてしまったんだ。不甲斐ないにも程がある俺。
そっとぷっくりな赤いほっぺに触れてみれば、ひんやりとした肌。それはコイツがどれ程長い時間外に居たのか示すには十分で。
うりうりと軽く程度に抓ったり擽ったりすれば見るからに嫌そうに実を捩る。こういう可愛げはねぇのな。

「よし、けーるぞ!」
「…にいさん、お買い物はいいんですか?」
「今日は出前だ出前!奮発!」
「…いいんですか?お金とか…」
「良いんだよ、1日ぐらい贅沢しても死にやしねぇさ」

そう意思強く言ってやれば、少し嬉しそうに口角が釣り上がった。
こういうあどけない表情を見ると少し安心する。コイツはいつも弱い所を見せようとしないから。
確かに俺だってまだ精神的にも肉体的にもガキだけど、妹を甘やかすぐらいの余裕は有る。つか甘やかしたい。俺が。へーへーどうせシスコンですよ!妹可愛いですよーだ!
家に帰ったら、滅多に開けない宅配サービスのチラシが入ってる棚を漁って晩飯を何にするか2人で話そう。何のチラシがあったっけか。捨ててねぇと良いんだけど。
今の俺の気分はラーメンだけど、ルビが食べたいって言った物にしてやろう。気を遣ってきそうだけどそんなの無視だ無視。今日は徹底的に甘やかしてやる!

「な、な、ルビ」
「……なんですか?」
「手ぇつなご、手」
「やです。わたしももう3年生ですよ」
「いーじゃんか、俺手袋無くて寒ィ。だからつなご。な!」
「……しょうがない、です」

差し出した手に控えめにちょん、と手袋を取った手を乗せて来たから、思いっきりぎゅうって握ってやった。ちょっと強く握りすぎたか?でも気にしない事にする。
いたいです、なんて文句を言ってきたけど、今まで手袋をしていたその手はちっちゃいけど温かくて。
家族って良いなぁ、なんて両親と手を繋いだ記憶を思い出して、ちょっと鼻の奥がつんとした。
ルビーには多分、両親の記憶はそんなにない。有るには有るだろうけど、ちょっとぼんやりしてそう。
だってルビーがまだ3歳とかの時だし。だから、コイツはあんまり家族の温かさを知らない。
だから俺は二人暮らしを始めてから誓ったんだ、いつかルビーが自立するまでに、いっぱいいっぱい手繋ぐって。
そんでもって、家族の温かさを知ってくれれば、俺は凄く嬉しいんだと思う。思うなのは、ちょっと複雑だから。何がって、自立する事がだよ!

だから今はもうしばらく、ルビーのちっちゃい笑顔と掌を独占できればいいなぁ、なんてくっさい事を思いながらオンボロなアパートへと足を向けた。





BGMはカラスの鳴き声



(なぁルビ、晩飯何が良い?)(にいさんが食べたいものでいいです)
(いーや、今日はルビが決めて。絶対絶対ルビが決めて)(……じゃあ、ラーメン)
(へ?)(……だから、ラーメンが食べたいです。塩味の、もやしトッピングした奴)
(~~~~ッ!やっぱ俺らって兄妹なんだなあ!)(はい?…にいさん、抱きつかれたら苦しいです)

(オンボロアパートも、君がいるなら大豪邸!)







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