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ゆめを見るユメを視る

某掲示板サイトでの我が家の阿呆共のどーでもいいお話。

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(自称)生徒からのプレゼント!
 
12月3日は敬愛してやまないメルヴィン姉様のお誕生日ということで!
遅くなってしまって申し訳ないです(><)それも全部期末という名のテストのせいでs(爆)
9月にお祝いしてもらった青いのと、悪ノリしたクリスマス頭がプレゼントをお届け。
というよりはただひたすら選んでる感じ。馬鹿な男には姐さんの高貴なセンスは分からないのです。

ということでメルヴィン姐さんお誕生日おめでとうございます!
非常に低クオリティな文章で本当に申し訳ないですorz
ロゼットちゃんと末永く寄り添っていてくれると非常に嬉しいです!僕が!(台無し)

メルヴィン姐さんだけに留まらず、ロゼットちゃんの名前もお借りしています(><)
だってロゼちゃん無しで姐さんの誕生日は祝えないと思ったんd(爆)
駄目だったら言って下さいまし(><)頑張ってなんとかします(^q^)


 

それは風の噂で聞こえて来たこと。

「…へ、明日は先生の誕生日?」

義妹の誕生日が終わってどこか落ち着いた12月2日のこと。
青い瞳が印象的な男はいつもと変わらずにワンホールを食しながら、目の前でにっこにこと無駄に楽しそうに笑んでいるクリスマスカラーの頭を凝視した。



 Happy  Birthday!!   —To , M・M—



サファイアは意外にも、決して女性へのプレゼントに困る人間ではない。
フレンドリーな性格ゆえかそれともその異常な甘党ゆえか。交友関係は広かった為に慣れていた。
そして“やられたらやり返せ”を広い意味で適用している為、誕生日プレゼントを貰ったものならば必ずお返しをする、という義理堅い面もある。

9月20日の幾度目なる誕生日にケーキ型の帽子という個性的な物を受け取ったサファイアは、
当然その送り主———メルヴィンの誕生日を逃す訳にはいかなかった。

何故か彼女とほとんど交遊がない筈のアンバーから誕生日の情報を知ったのは意外だったが、その経緯はサファイアにとってどうでも良いものだった。寧ろラッキーとすら捉えていた程だ。
普段なら女性が喜びそうな、もしくは好きな物をプレゼントする。慣れた作業だ。

しかし、今回は一筋縄ではいかなかった。

「………先生って何が好きなんだ…?」

そう、サファイアはメルヴィンが必ず喜びそうな、せめて嫌な顔をしないモノを知らなかった。
とにかく男性が嫌いで鞭を打ち、女性に好意を抱いては飴を与える性格であるメルヴィンに、揺るぎなく男であるサファイアからのプレゼントが素直な解釈で届くかすら微妙である中…、普通の女性とは少し変わった嗜好を抱く彼女に、サファイアの常識は追いつかなかった。
最も、サファイアの常識も、一緒に考えているアンバーの常識も多少…いやかなり世間とはズレたものではあったのだが。それは生粋の裏の世界の人間という事で多めに見て頂きたい。

珍しく頭を捻りソファーにもたれるサファイアを見たアンバーは彼の横にどかっと腰をかけ、普段と変わらない楽しそうな笑みを浮かべながらケラケラと提案する。

「メルヴィンちゃんってアレだろお?野郎が嫌いで有名な!」
「そーそー、つかおめェ直接会った事あんのかよ」
「ない!」
「んじゃ何で知ってんの?」
「いや、何か前にジョーカアちゃんがチラッと言っててさあ」

得心がいったサファイアはふぅんと適当に相槌を打ちつつ、無い頭を捻って考える。
自分が糖分を愛しているように、メルヴィンが分かり易く好意を抱いているのは女性だが、彼女にはもう決まった意中の相手がいる事を知っている。
第一女性をプレゼント、なんて出来る訳がない。はっ倒されるのが目に見えている。まずメルヴィンに。そしてそれを知った自分の義妹に。その流れで最終的には組織のリーダーに減給すらされてしまうかもしれない。

「普通の女なら軽いアクセサリーとか、手作り茶菓子とか…なんだけどなァ」

ガシガシと頭の後ろ側を掻きながら、サファイアは落ち着くという意味合いを込めてぱくりとケーキを一口。
その様子を見ていたアンバーは何かを思い出したようにハッ!といちいち口にして神妙そうに人差し指を立ててみせる。

「なーなー、メルヴィンちゃんってロゼットちゃんとお付き合いしてんだろお?」
「あー、らしいな。…つかおめェロゼットとも直接話した事あったっけ?」
「ない!」
「あっそ」

メルヴィンの大切な恋人であるロゼットの存在も、サファイアは知っていた。…というより、そのロゼット本人との方がサファイアとは付き合いが長かった。
友人の妹である少女から恋人が出来たという話を聞き、興味本位に相手は誰かと問いかけた所、帰って来た答えには大層驚いたのは実はまだサファイアの記憶には新しかったりする。
勿論、思わず聞き返してしまいそうになる程の驚きだったが…、当の本人が幸せなら別に良いか、と今はサファイアなりの温かい目で見守っているつもりではある。

「…で、ロゼがどうしたって?」
「その子プレゼントしたらどうだろお!」
「リボンぐるぐる巻いてフォー・ユーってか?」
「YES!」
「殺されるぞ色んな奴に」
「えぇー」

折角思いついたのに!と言いたげに頬を膨らませるアンバーだが、それはシャレにならない事をサファイアは分かっていた。第一本気で怒られる。
当のメルヴィンには勿論、その兄である友人にすら怒号を響かされる事は目に見えていた。後が色々怖い。怖過ぎる。人間、近しい人間に何かあれば誰でも怖くなるものなのだと身を以て知っている。

「つかロゼはロゼで自分でプレゼント用意すんだろ」
「あ、そか」

あっさりとその言葉に納得した表情を浮かべれば、うんうんと再び唸り始めるアンバー。
サファイアといえば少し珍しいその光景を見てコイツも悩む事があるのか、と非常に失礼な事を素で思いながらも、再び思考を巡らせる。とうに気付いていた事ではあったが、サファイアとメルヴィンでは思考もセンスも何もかもが微妙にズレていた。
あれも駄目、これも駄目。中々決まらないプレゼントに2人は頭を悩ませるばかり。単純に男2人…特に片方の男の頭の色が原色という時点でセンスが無いだけかもしれないが。
あんまり可笑しなモノだと突っ返される可能性ぐらいは考えていたのだろう、というより引っ叩かれる事すら考えていたのかもしれない。
2人の表情は仕事の時以上に真面目なそれだった。時折、本当にメルヴィンの恋人をリボンで巻いてしまおうかとも思ったが何とか思い留めた。

「んー、じゃ似顔絵とかは?」
「お、それ良いな。俺の絵心は画伯と呼ぶレベルだぜ?」
「ハイ却下あ!」
「え、何それどゆこと!?」
「画伯って言葉に恐怖感じました!」
「はあ!?」

折角決まりそうだったのに、と唇を尖らせるサファイアを放置しつつ、頭を捻るアンバー。
暫くはぶつぶつと俺の絵は凄いやら俺の絵は感動作と横から口を出していたが、あのアンバーが完璧に無視を通したので似顔絵は諦めた。
因みにサファイアの画力に関しては想像にお任せ、という事にしておいて貰いたい。

そしてきっかり1時間後。
流石に頭を使うのが元より好きではない2人なので、すっかり疲れたように息を吐く。
本格的にどうしようかと頭を痛ませて来た頃、机の上にバサッと広がるメモを手に取った。
もう普通に花とかで良いかなと思いながら、プレゼント案が所狭しと書かれたそのメモをジッと見詰めていた青い瞳が大きく揺らいだ。

「……分かった」
「はひ?」
「絵が駄目ならデコレーションだろ」
「ふへ?」
「…やっべ俺天才じゃねえ!?オイアンバー、おめェどっかからロゼと先生の写真撮るなりして持ってこい!」
「ほ!?」
「ほれほれさっさと行った行った!」

いきなりテンションが上がったサファイアに思わずアンバーは目をぱちぱちと瞬かせる。
それとは対照的にキラキラとどこか輝いたように見える青い瞳は、どこか怪しく細まった。
そして勢いのままに突拍子のない指示を出して来るそのノリに珍しくたじろぎながらも、最終的には笑顔で“任せろ!”と叫んで大広間を飛び出して行った。
その様子を見てニヤリと口角を釣り上げたと思えば、自前の青いシンプルなエプロンを身に着け、器用に後ろ手でリボン結びをしながら共同のキッチンへと向かった。



* * *



「ふおおおおお!!サファイアちゃんすっげえええええ!」
「はーっはっはっは!!もっと褒めろ!褒め讃えて平伏せ!」
「それは断るう!」

やけにテンションが高い男がキッチンで2人。
その視線の先にあったのは一見どこにでもありそうなロールケーキ。しかし明らかに違う所が一点。ロールケーキの上にトッピングされているデコレーションだ。

「えっと、これがメルヴィンちゃん?で、こっちがロゼットちゃん?」
「そーそー。俺自分の店が開けるんじゃねぇかと思う」

ロールケーキに華美とまではいかない程度に程よく飾り付けられた2体の小さな砂糖で作られた人形。更に細部まで拘ったようで、かなり細かく作り込まれており、どことなく特徴を掴んだそれはアンバーが口にした2人の人物にそっくりだった。
その人形達が寄り添う後ろには定番の“HappyBirthday!”と白いチョコペンで少し雑に書かれたチョコレートの看板。その文字の下には寄り添う2人の名前も書いてあり、まるで誰の誕生日なのかは分からなくなってしまっていたが。
そしてロールケーキそのものも見た目こそはシンプルだが、無駄に溢れるクリームが無く、正面から見える控えめな苺がどこか印象的の綺麗な筒状。もしもメルヴィンが甘いものが苦手だったら、という事を踏まえたようで生クリームや甘さを引き立てるものは最小限に抑えてある。
もちろん逆に甘いものが好きだった時の為に、蜂蜜が入った蜂型という凝った形の小さな入れ物をそっと添えてある。自分の周りには自分と比例するように甘いものが苦手な人物が多いため、自然と甘みを抑える癖がついてしまっていた。

まるでどこぞのケーキ屋さんで作られたのではないか、と思わんばかりの出来映えで、サファイアは思わずにんまりと笑みを浮かべる。
伊達に糖分を年中貪っているわけではない、というのをアンバーは実感した。

「あ、やべ。我ながらうっまそ!」
「アヒャヒャヒャ!我慢!我慢だぜえサファイアちゃんっ」
「わーってるっつの」

分かってるというその口ぶりにどこか残念そうな雰囲気を漂わせたが、あくまでプレゼントなんだと頭の中で反復する事で何とかそのケーキを崩さずに箱に収める事が出来た。
最も、その箱は中身のケーキとは違ってかなり質素な物だったがこれも本人なりの拘りのようで、妙に慣れた手付きで綺麗な青いリボンを巻き付ける。
宛名のカードなどの凝った物を入れる事もなく、本当にケーキだけが入った箱。ずっしりとしたその重みに自分が悩んだ時間が少しだけ報われたような気がして、ほっとどこか力を抜く。

時間は23時手前。きっと相手は恋人と過ごすだろうから、次に会った時にさりげなく渡そう。
そう決めたサファイアは、絶対に食べるな!と書かれたカードを箱にセロハンテープで軽く貼ってからそれを冷蔵庫の奥のまた奥に静かに入れる。もちろん、簡単には見つからないように他の自分の勝手に入れてあるケーキをバリケードにするのも忘れずに。

「喜んでくれっかなあ!」
「はっ、俺の手作りケーキで喜ばねぇ奴なんていねえっての」


男嫌いの相手がどんな表情をするのか楽しみに胸を弾ませながら、冷蔵庫の蓋をパタリと閉めた。





(自称)生徒からのレゼント!

(とりあえず、今は先生とあの子が仲良く過ごせていられますように)
(それだけ願って、祝いの言葉を伝えよう)




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